電動キックボードシェアリングサービス「mobby」実証実験@九州大学伊都キャンパス

電動キックボードシェアリングサービス「mobby」実証実験@九州大学伊都キャンパス

2020/4/21

当社は、2019年10月から2020年4月3日まで、電動キックボードのシェアリングサービス「mobby(モビー)」の実証実験を福岡県福岡市の九州大学伊都キャンパス内で実施しました。

当社は、2018年12月に福岡県福岡市の「実証実験フルサポート事業」に採択*され、2019年3月の福岡市で実施した体験会を皮切りに、日本各地で当社を含む複数社による電動キックボードに関する体験会が実施されてきています。

そのような中で免許不要、貸出返却にスタッフが立ち会わない形式(完全なセルフサービス)、複数の専用ポート間を自由に行き来できる、生活の一部として利用できる、といった点で、諸外国で利用されている電動キックボードシェアリングサービスに非常に近い形でサービス展開したのは、日本では当社が初めてです。

さらに、今回の実証実験は政府の「規制のサンドボックス制度**」の認定を受けており、道路交通法、道路運送車両法適用外の私有地であるものの、実証結果をもとに、規制所管(国家公安委員会=警察庁、国土交通省)と規制の見直しに向けた議論ができる環境を作り出せたことに大きな意味があります。

* https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/fullsupport_mobby.html
** https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/regulatorysandbox.html

実証実験の特徴

九州大学伊都キャンパスでの実証実験の特徴は4つあります。

  1. 公道に非常に近い環境であること(私有地かつ、道路交通法適用外)
  2. 完全なセルフサービス(貸出返却にスタッフが立ち会わない形式)
  3. 免許不要
  4. 歩行者用通路を通行(大学と協議を行い、走行箇所としてその場の道路環境において最適な場所を選択した結果)

公道に非常に近い環境であること

伊都キャンパス内は、バス、自動車、バイク、原付、自転車、歩行者が通行しており、信号機、横断歩道、自転車レーンが整備されるなど、非常に公道に近い環境です。

伊都キャンパス内_1 信号機、横断歩道が複数箇所に設置されています

伊都キャンパス内_2

伊都キャンパス内_3 写真では伝わりにくいのですが、キャンパスが広大であることもあり、常に車やバイクが通行しています

2.完全なセルフサービス

体験会のようにスタッフが貸し出しに介在する形では、私たちが将来目指しているサービスとしての検証ができないと考え、アプリケーションを通じてユーザ自身が車体の開錠施錠を行う形での実証を計画しました。

今回の実証実験にあたり、LINE Fukuoka様と提携し、LINEアプリを利用して車体の貸出返却処理を行う方法を採用しています。

当初はネイティブアプリを開発しておりましたが、実証段階で利用できる場所も限られている状態で、利用者にアプリをインストールさせることは非常にハードルが高いこともあり、スマートフォンを持っている人であれば、ほとんどがインストールしているLINEからmobbyを利用できるようにしました。

LINEアプリを利用して車体の貸出返却処理を行う

3.免許不要

道交法適用外の私有地であることもあり、免許はそもそも不要ですが、大学側とも協議を重ね、安全性を担保しながら免許不要で実施することができるようになりました。

4.歩行者用通路を通行

伊都キャンパス内の車道はそこまで幅員が大きくなく、自転車についてもほとんどが歩道部分を走行していたことなどから、大学側と協議した結果、今回の道路環境においては原則歩道部分を走行することといたしました。

実証実験結果

10月に大学内で体験会を行い、11月からは実際にセルフサービスで実験を開始。12月からは伊都キャンパスのウェストゾーンのほぼ全域でサービス展開をいたしました。雪が降るような寒い時期や、大学が休講の期間もありましたが、 結果として事故0件、乗車実績についても国内では圧倒的な数値を達成することができました。

各種数値

事故件数 ・・・ 0件
LINE友だち総数 ・・・ 1,571人
総乗車時間 ・・・ 21,363分
総走行距離 ・・・ 2,722km
1日の最大乗車数 ・・・ 93回
最大配備台数 ・・・ 31台

そのほか、もっとも使われた時間帯は「金曜日の12時台」で、もっとも使われたルートは「センター5号館前から農学部前」でした。

アンケート結果(一部抜粋)

12月の利用者に対してアンケートを実施しました。乗車前後でmobbyの安全性に対する印象が改善するのは、これまでの体験会の結果と同じ傾向でした。「今後継続して利用したい」という人が95%を超え、走行区分についても適切という回答が96%を超える結果となりました。一方でエリア設定がシビアすぎるという意見もいただいており、改善を進めています。

アンケート結果_1

アンケート結果_2

アンケート結果_3

アンケート結果_4

エリアマップ

エリアマップ 全長約3km。非常に広大です。30分以上歩くこともあるという方がいらっしゃいました。

12月某日の実際の走行の軌跡

走行ルート GPSの誤差、データ受信の問題などで移動が直線的に見えることがあります。エリアオーバーするとアクセルが強制的にOFFになりますが、その間も移動ログとして記録しています

最後に

今回の実証実験は無事故で終了することができましたが、mobbyは人が運転する乗り物である以上、絶対に事故が起こらないようにすることは難しいです。 私たちとしては、できる限りの対策を行い、みなさんに安全かつ便利にmobbyを利用してもらえるよう、今後もサービスのブラッシュアップを進めていきます。

今後は今回の実証結果などをもとに、公道で安全かつ手軽にmobbyを利用してもらえる環境整備のための取り組みを進めてまいります。 また、今回実証のフィールドを提供してくださった九州大学様、実験に参加いただいた皆様、実証サポートをしてくださった福岡市様、そのほか実験にあたりご協力をいただいた方々に深く感謝申し上げます。 現在、新たな実証を行うべく準備を進めておりますので、九大生(と教職員の方々)は楽しみにしていてください!

お問い合わせ先

サービスに関するお問い合わせや取材依頼などは、こちらまでお気軽にお問い合わせください😄

株式会社mobby ride

担当:安宅(あたけ)

e-mail: pr@mobbyride.jp